「朝起きてもだるい」「立ち上がるとクラクラする」——そんな不調、もしかすると貧血が原因かもしれません。
特に女性は、月経やダイエットなどで鉄分が不足しやすく、知らず知らずのうちに貧血気味になっていることも。
そこで今回は、貧血をサポートするサプリメントの選び方や、鉄が体でどのように作用しているのか、食事から鉄を取る方法を解説していきます。

最初に結論
鉄分のサプリメントには非ヘム鉄とヘム鉄のサプリメントがあります。貧血で困っている人はヘム鉄のサプリメントを飲みましょう。ただし、ヘム鉄のサプリメントは効果が出るのに数週間かかります。貧血がひどいはキレート鉄のサプリメントでより早く改善することができます。後で詳しく解説します。
こちらのキレート鉄は朝食後に1日一粒飲んでください。
鉄の働き
酸素の運搬
酸素を運搬するには、血液中にヘモグロビンが必要になります。ヘモグロビンはヘム(鉄)+グロビン(タンパク質)で、できています。つまり鉄はヘモグロビンの材料になります。
赤血球内にあるヘモグロビンが酸素とくっついて、体中に酸素を運んでいます。ヘモグロビンが足りないと、脳に十分な酸素が送られなくなり、めまいなどを起こしてしまいます。
エネルギーを作る
糖質や脂肪やタンパク質をエネルギー(ATP)に変えるときにも鉄が必要になります。貧血で倒れてしまう原因として、酸素が足りていないでけでなくエネルギーが足りていないということもあります。
神経伝達物質を作る
鉄が足りていないとアドレナリンやドーパミンなど神経伝達物質が上手く作られません。うつ病の人は鉄が不足していると言われます。鉄が足りないと脳の働きや感情が乱れやすくなります。
抗酸化酵素を作る
体は活性酸素がどうしても発生してしまいます。活性酸素はDNAを傷つけたり、動脈硬化の原因になったりと、体にダメージを与えてしまいます。その活性酸素を倒してくれるのが、抗酸化酵素になります。

サプリメントの選び方
ヘム鉄を選ぶ理由
鉄の種類でヘム鉄(有機鉄)非ヘム鉄(無機鉄)があります。この違いですが、非ヘム鉄は鉄原子が剥き出しの状態になっています。鉄原子が剥き出しの状態だと、タンニンや食物繊維とくっついてしまいます。そうなると吸収が悪くなり、排出されやすくなります。しかしヘム鉄はポルフェリンというバリアに守られています。そのバリアがタンニンや食物繊維とくっつくのを防いでくれます。そのため非ヘム鉄の何倍も吸収が良くなります。
キレート鉄とは
アミノ酸で鉄を挟んだものになります。ヘム鉄より更に吸収が良くなっています。貧血がひどい人はキレート鉄のサプリメントを飲むことで、短期的な治療ができます。ただし、吸収が良すぎるので過剰摂取には注意が必要です。上で紹介したキレート鉄を飲む場合は、1日1錠にしてください。
鉄を摂れる食事
上でおすすめしたヘム鉄は動物性です。肉や魚や卵を食べることでヘム鉄を摂取できます。
非ヘム鉄は植物性です。ほうれん草やプルーンなどに含まれます。
よく貧血にはほうれん草やプルーンがいいと言われますが、しっかり鉄分を摂るためには、肉や魚や卵など動物性の食品を食べる必要があります。
まとめ
- 鉄は体を健康に保つのにとても大切
- 貧血を改善するサプリメントはヘム鉄
- 貧血がひどい場合はキレート鉄
- 食事から鉄を摂るには、肉や魚や卵など動物性の食品を食べる
参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございます!
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