― 生存者バイアスと、自分のペースで続けるという選択 ―

筋トレの情報を集めていると、
「限界まで追い込め」
「甘えたトレーニングでは意味がない」
そんな言葉をよく目にします。
確かに、競技で勝つためにはストイックなトレーニングを続けて
結果を出す必要があります。
ただ、その情報だけを見ていると
大事な視点が抜け落ちがちです。
それが 生存者バイアス です。
ほとんどの人は、ボディービルの大会で優勝するのが目的ではなく、「健康維持」や「今の自分よりも力をつけたい」「今よりかっこいい体になりたい」といったことが目的じゃないでしょうか。
生存者バイアスとは何か
生存者バイアスとは、
成功した人のやり方だけが正解のように見えてしまうこと。
筋トレで言えば
- ハードなトレーニングを何年も続けられた人
- 生活に余裕があり、回復にも時間を使えた人
- 体質的に筋トレが合っていた人
こうした人たちの声が、発信として残ります。
一方で、
同じ方法を試して
- ケガをした人
- 心が折れてやめた人
- 生活に合わずフェードアウトした人
こうした人たちは、ほとんど語られません。
でも現実には、
筋トレを続けられずに辞める人のほうが圧倒的に多い
というのが実態です。
筋トレは「厳しさ」より「続けられるか」が大切だと思う
筋トレは短期間で結果を出す競技ではありません。
体は、時間をかけて少しずつ変わります。
- 週1回でもいい
- 1回10分でもいい
- 調子が悪い日は休んでもいい
それでも、
やめずに続けていれば体は確実に変わる。
生存者バイアスを知っていれば、
「成功者と同じことをしなければならない」
という思い込みから自由になれます。

料理人の世界も、実は同じ構造
これは筋トレだけの話ではありません。
僕はフランス料理を仕事で10年続けています。
料理人の世界でも
「厳しくしないと育たない」
という考え方が一般的です。
確かに、厳しい環境を乗り越えて
一人前になった料理人はたくさん存在します。
でも、その裏で
- 心身を壊して辞めた人
- 現場に合わず離れた人
- 別の道を選んだ人
そうした人の数のほうが、実際は圧倒的に多い。僕の10年間の料理人歴の間にも本当にたくさんの人が辞めていきました。
それでも
「生き残った人」だけが語るから、
厳しさが正解のように見えてしまう。
これも、生存者バイアスだと思っています。
自分のペースを守ることは、甘えではない
筋トレでも、仕事でも、
自分のペースを守ることは甘えではありません。
むしろ
長く続けるための戦略です。
無理をして短期間で燃え尽きるより、
余力を残しながら続けたほうが
結果的に、体も人生も積み上がります。
まとめ:続けた人だけが、成長する
筋トレで本当に強いのは
一番追い込んだ人ではなく、
やめなかった人です。
料理人の世界と同じで、
最後に残るのは
自分なりのやり方を見つけ、
淡々と続けた人。不器用な人でも10年、20年も続ければ、一流店でもやっていけるようになります。自分の店を持つこともできるでしょう。
生存者バイアスを知ったうえで、
自分の生活、自分の体に合ったペースを選ぶ。それが、
筋トレを「習慣」にする一つの道だと思います。
大切なのは努力量より、自分の目的にたどり着くための努力の方向。だと僕は思っています。
参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございます!


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