「塩分を控えましょう」
高血圧の話になると必ず聞く言葉です。
しかし、塩は人間の体にとって欠かせない栄養素です。
実際に私たち料理人も、塩がなければ料理を美味しく作ることはできません。
一方で、日本人の多くは高血圧に悩んでいます。
では本当に問題なのは「塩」なのでしょうか?
この記事では料理人+トレーニングをしている僕の視点から、
- 塩が体に必要な理由
- なぜ高血圧になるのか
- 高血圧改善のために本当にやるべきこと
について解説します。
塩は生命維持に欠かせない栄養素
塩の主成分はミネラルのナトリウムです。
哺乳類も三億年前までは、海の中で生活をしていました。陸に上がった今も塩(ナトリウム)と水のバランスを整えて、体を動かしています。
ナトリウムには様々な働きがあります。
神経や筋肉を動かす
筋肉を動かしたり神経が情報を伝えたりするときには、ナトリウムとカリウムが細胞を出入りすることで、電気信号が発生しています。ナトリウムポンプといって体にとってとても大切な働きになります。
ナトリウムとカリウムはセットで働いていると考えてください。
筋トレをしている人にはもちろん、普通に生活している人にとってもナトリウムとカリウムはとても大切です。
食事を美味しくする
料理人として感じるのは、
塩は最強の調味料
だということです。
塩には、
- 甘味を引き立てる
- 旨味を強く感じさせる
- 食材本来の味を引き出す
という働きがあります。
高級レストランでも家庭料理でも、美味しさを決めるのは塩加減です。
塩が決まっていないと、どんな高級な肉でも美味しくないです。塩(ナトリウム)が体にとって必要だから、こうなっていると考えられます。
なぜ塩が高血圧の原因と言われるのか
塩(ナトリウム)を過剰に摂ると、体はナトリウムと水のバランスを整えるために水分をため込みます。
すると血液量が増え、
心臓や血管にかかる圧力が高くなります。
これが高血圧の仕組みです。
しかし近年では、
高血圧は塩だけで決まるわけではない
ことも分かっています。
減塩をしても高血圧は治らないことが多い
体はナトリウムをたくさん摂ると、レニンという酵素が働いて血圧が高くなりすぎないようにします。この働きが上手くいかない一部の人は減塩が有効になります。
しかし、多くの人はレニンには問題がなく、減塩をしても高血圧が改善されません。
ではどうしたら良いのか
ナトリウムとカリウムはセットで働いていると上記しました。
カリウムをしっかり摂ることで、多すぎるナトリウムを排出してくれます。
日本人の食事はナトリウムは問題なく摂れているが、カリウムが足りていません。
カリウムをしっかり摂ることで、高血圧は改善されることが多いです。
青森の人たちは、塩を日本でも多く取っていますが、りんごを食べていることでカリウムを摂取でき、高血圧の人は少ないそうです。
減塩の問題点
減塩をしている人は多いですが、塩(ナトリウム)は体にとって必要なミネラルです。
実は骨はミネラルの貯蔵庫なんです。
- カルシウム
- ナトリウム
- マグネシウム
- リン
などのミネラルを貯めているのですが、体のナトリウムが少なくなると、骨からナトリウムを引っ張り出します。そのときにカルシウムなど他のミネラルも引っ張り出してしまい、骨密度などが落ちてしまいます。
また、減塩は心臓病のリスクを高めることもわかっています。
カリウムを多く摂れる食材
おすすめ食材
- バナナ
- リンゴ
- じゃがいも
- さつまいも
- 鶏むね肉
トレーニングしている人がよく食べている食材が多いですね!
ほうれん草などの野菜も100gあたりなら多く摂れるのですが、ほうれん草100gはかなりのボリュームになりますし、毎日食べるのは難しいと思うので、オススメから外しています。
まとめ
塩は体に必要不可欠なミネラルです。
高血圧対策で大切なのは、単純な減塩だけではありません。
- 加工食品を減らす
- カリウムを摂る
- 適正体重を維持する
- 運動する
- 睡眠を確保する
こうした生活習慣の改善こそが、高血圧予防です。
料理人として言えるのは、
「きちんとした食材を使い、適切な塩加減で料理を作ることが健康的に食事を楽しむ方法」
ということです。
参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございます!

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